家づくりの費用について
家づくりの費用は大きく分けて以下の4つになります。
・本体工事費
建設工事費(仮設、基礎、躯体、屋根、木、左官、タイル、塗装、内外装、諸経費など)
設備工事費(上下水道、屋内電気設備、キッチン機器、衛生設備、浴槽など)
・付帯工事費
屋外給排水工事費・屋外電気引き込み工事費・ガス工事費
・別途工事費
解体工事費(地中障害撤去費含む)・地盤改良費・冷暖房工事費・インテリア工事費(家具、照明器具、カーテン、カーペットなど)・エクステリア工事費(外構など)
・諸費用
現地調査料・設計・監理料・建築基準法関係費用(申請手数料)・登記関係費用・住宅金融公庫融資関係費用・一般住宅ローン関係費用・消費税・印紙税・ライフライン関連費用(上下水道加入金および本管接続費、ガス本管接続費など)・新改築時の税(不動産取得税、登録免許税)・転居関係費用・その他の費用(地鎮祭・上棟式費用など)
・自己資金の考え方
住まいづくりに大きくふくらむ夢。しかし、どんな構造や規模、グレードの住まいをつくることができるのかは、どのくらいの資金が確保でき、どのように配分するかによって決まってきます。家づくりを進める方の多くは、この家づくり資金の「自己資金+借入金」という形で確保します。すべてを自己資金でまかなう方もいますが、住宅ローンなどの借入金を利用することが一般的です。自己資金とは、基本的に預貯金が中心になりますが、株や土地などの資産やご両親からの援助など現金化できる手持ちの資金と資産の総額が自己資金になります。予算計画の大きな柱とも言える自己資金が多いほど家づくりにゆとりが生まれます。
・諸費用は自己資金で賄う
家づくり資金は、通常は家屋本体の「本体工事費」、屋外給排水工事などの「別途工事費」、外構工事などの「別途工事費」、そして申請、登記、税金や引越しなどの「諸費用」に分けられます。こうした予算の割合は、本体工事費が70%、付帯工事費と別途工事費で20%、諸費用で10%が、おおよその目安といわれています。このうち諸費用はほとんどが現金で出ていく費用であり、自己資金で対処するのが通常です。具体的な費用など、詳しくはお気軽に相談ください。
家づくり資金のもうひとつの柱となるのが「借入金」です。借入金の限度額は、あくまでも返済能力に見合った額となりますが、一般的には、総工事費の80%までとされています。住宅金融公庫では、毎月の返済額に対して5倍以上の月収(税込み年収の1/12)があることが条件となっています。申込本人だけで必要月収をクリアできないときは、同居予定の配偶者、父母、子供、婚約者、内縁関係の方の収入を、必要月収の1/12まで合算することができます。つまり「いくら借入れできるか」は「いくら返済できるか」がポイントとなります。
より有利な資金計画を実現するためには、住宅金融公庫、年金(厚生、国民)、財形、地方自治体などの公的融資をはじめ、勤務先融資や民間住宅ローンなどをいろいろ比較検討し、上手に組み合わせて計画を立てましょう。
・住宅金融公庫融資
必要な家づくり資金を国が応援してくれる住宅金融公庫は、公的融資の代表格。定理で融資が受けられ、最大35年までの長期返済が魅力です。
・国民年金住宅融資
厚生年金保険か国民年金に3年以上加入している方で、一定の条件を満たす必要があります。金利は、返済期間に応じた固定型の「35年型」、「25年型」、及び当初10年間と11年目以降で金利が異なる「2段階固定金利型」があります。
・民間住宅ローン
銀行や信用金庫、保険会社、労働金庫などの民間住宅ローンは、最近では保険付きや保証料なしなど有利なものも増えています。
・財形住宅融資
サラリーマンや公務員で勤務先に財形貯蓄制度がある場合、これを1年以上利用し、残高が50万円以上あるなら、総工事費の80%まで、財形貯蓄残高の10倍(最高4,000万円)まで融資を受けることができます。
・自治体融資
都道府県や市町村が窓口となる公的融資のひとつで、内容や条件は自治体によって異なります。必要な場合は問い合わせて見ましょう。
家づくりの構造について
木という素材は、「圧縮」「曲げ」「引っ張り」「せん断」など様々な力に対してバランスがよくとれています。また、熱を伝えにくく調湿能力もあります。火に対しても、大きな梁、柱を使うとより耐火性が増します。
・木造軸組構法(在来工法)
在来工法ともいわれており、一般の大工や工務店により施工されています。一部規格化された部材(プレカット)を組み合わせていく構法が主流となっています。基礎の上に敷かれた土台とその上に建てた柱、梁などの横架材を、金物やほぞで接合し、小屋組で屋根を構成する工法です。
柱、梁などの骨組みが、建物の荷重や地震や台風といった外部からの力に耐えています。費用対効果の点で、他の工法よりも設計の自由度が高く、また、完成後にリフォームの必要が生じたときも工事をやりやすい利点があります。
・2X4工法(ツーバイ・フォー工法)
基本となる材木の断面寸法が約2インチX4インチ(約5センチX10センチ)であることから、このように呼ばれてます。
木材で組まれた枠組みに構造用合板を釘打ちし、このパネルを耐久壁として用いることから枠組壁工法ともいわれています。
主に北米で発達した木造住宅の工法です。建築日数の減少、部材の経済性、施工性の良さなどにより、この工法による住宅が増加しています。壁工法とは、壁や床面で荷重を支えたり、受けたりする箱形の構造なので、壁や窓の配置などの一定の制約があります。
鉄は、金属として特有の強度、粘り強さがあります。また、JIS規格により品質が安定しており、もちろん白アリや腐朽菌などの害をうけることもありません。そのため、耐久性が高く、耐震性、耐風性にすぐれた住宅ができます。しかし、錆やすく、また、熱に弱いので、その対策が必要となります。
鉄筋コンクリートは、鉄とコンクリートのそれぞれ長所を組み合わせた材料です。高熱に弱く錆やすいが、引張に強い鉄筋と引っ張る力には弱いが、圧縮する力に対しては強く、耐火性能にすぐれているコンクリートとを組み合わせ、両者の結合または合体により強度の高い構造体となります。壁で力を支える壁式構造と、柱とはりで力を支えるラーメン構造とがあります。ラーメン構造は、中高層建築物に多くつかわれています。
アドバイスポイント
建築会社に図面を見せられても部屋の広さや位置を確認するくらいで、あとはプロにお任せっていうのも味気ないですよね。図面を見るときの基本的なポイントをまとめていますのでご参考ください。
・配置図面
物置、車庫、庭等のスペースと位置、隣地とのプライバシー等から見て建物の配置はこれでよいか。
玄関、勝手口から道路に至る通路の幅、長さ、経路はよいか、などを見ると良いでしょう 。
・各階平面図
部屋の配置は日当たり、通風、プライバシー等から見てこれでよいか。
家族の持ち物の置き場所や収納部分(押入れとか洋服入れ、その他の細かい物入れ)については、適当なスペースが確保されているか。
洗面、洗濯所、浴室の位置と大きさはこれでよいか。
台所(炊事室)に食器戸棚、冷蔵庫等を置くことができ、炊事が快適にできるようになっているか。
食事室に予定している食卓や椅子が配置できるか。また、台所や浴室等火気を使用する部屋に空気の取り入れのための換気口各部屋の出入口の戸はこれでよいか。
開き戸の場合、どちらの側に開くのか、家具類の配置から適当か、などを見るとよいと思います。
新しい家はどんな間取りにしようか、インテリアはどうしようか・・・考え始めると、理想とする住まいへの夢が大きく膨らんできます。家づくりの過程の中でも、家づくりの楽しさをまず始めに感じられる時かもしれません。『家』そのものについて具体的に考える前に、まずは今までの生活、そして今現在の生活を振り返って整理してみることをお勧めします。その中でも特にお勧めしたいのは、自分の持っている『物』、家族が持っている『物』を把握し、整理することです。『物』の量は、住まいと深く関係してきますので、家づくりの計画を始める前に把握しておくと、間取りや収納など具体的な計画をする時にとても役立ちます。よく使うものとあまり使わないものがそれぞれどのくらいあるか、不要なものはないかを見極めながら、実際に物を整理してみてください。「家が完成するまでに物を整理しよう」とお考えの方が意外に多く、後から「収納スペースが足りない」「収納が使いにくい」という声も多く聞かれます。そうならないためにも、新居に持ち込みたい物の量を把握してから家づくりの計画を始めてみましょう。『物』を整理することで、住まいや生活に対する価値観も変わってくるかもしれません。
収納には、『見せる収納』と『隠す収納』があります。リビングの壁などに『見せる収納』で季節ごとのディスプレイを楽しむのであれば、棚の下部には『隠す収納』も設けて、この季節見せない物を収納すると、交換もスムーズですし、すっきりと飾ることができます。又、衣類等は、日常着は一目で見渡せるような収納(ハンガーパイプやバスケットなどで)にすると出し入れも便利です。キッチン周りに余裕があれば、ストックの食品や普段使わない食器などを収納できる物入れ(1帖ほど)あるとオープン型のキッチンでもすっきりとなります。玄関には、下足用システム収納を付けるのが一般的ですが、下足のまま出入できる物置(ウオークインクローゼット)スペースがあると、三輪車や外遊び道具、スキーやゴルフセット、雨や雪で濡れたコートを掛けたりととても便利です。
住宅の場合、1つの階の中で床のレベル(高さ)は、だいたいフラット(平ら)か、せいぜい小上がりを造って15㎝~30㎝の段差を設ける程度です。この床の高さを、ある部屋の部分やスペースだけ階高の半分ほど高い(低い)位置に設け階段でつないだ物のことです。中2階とも言えます。視野の高さが違うことから空間の広がりや、遊び心のある生活の変化を楽しむことができます。子育て世代の若いご夫婦には利点でも、高齢になってくるとちょっとした階段が生活上大変になる場合もありますので、よく考えて取り入れましょう。
生活スタイルについて
一般的には、親世帯と子世帯、兄弟の世帯など肉親の2世帯が一軒の家で暮らす住宅を2世帯住宅と言い、住居スタイルによって大きく3つに分類されます。2世帯の生活スタイルの違いを理解した上で、タイプの選択をしましょう。又、税金や住宅ローンの面、光熱費などの負担割合などの考慮も必要です。
1.同 居 型~住居内のほとんどの部分を両世帯共有とし、個室のみそれぞれの領域にするタイプ。
2.部分共有型~玄関は1つとし、室内の一部を共有するタイプ。共有部分としては、玄関のみ、キッチン、浴室等暮らし方によって共有部分を考えましょう。
3.分 離 型~玄関をそれぞれ設け、建物を左右又は、上下に分けてそれぞれの生活を構成するスタイル(完全分離型)
と、玄関は1つだが内階段で上下に分かれるスタイルがあります。 完全分離型の場合は、将来片方を賃貸にすることができますが、新築時に共同住宅(長屋建住宅)扱いになる場合もあり、建築基準や融資基準が戸建て住宅と違ってきますので、設計者と相談すると良いでしょう。
自分の好みのインテリアスタイルをコーディネーターに伝えるとき、なかなか「~な感じ」って伝えにくいと思います。雑誌なんかで表現するのも一つですが、基本的なインテリアスタイルを知っておいて損はありません。
インテリアのスタイルは、大きく5つぐらいに分けられます。
1.ナチュラルスタイル ~
木や布、タイルなど自然素材を生かした暖かい雰囲気です。色は、アースカラーや生成、茶系のため、観葉植物のグリーンやソファー、クッションなどのファブリックの色がアクセントとして光ります。
2.シンプルスタイル ~
金属やガラス、プラスチックといった人工的・直線的な印象で、全体的にすっきりと都会的です。色は、白やグレーなど無彩色を基本に、ファブリックや家具にメリハリのある色をポイントとして使います。
3.モダンスタイル ~
コンクリート打ち放しやタイル、金属、ガラス、皮など生活感のないクールでシャープな印象です。色は、シンプルスタイルと同じようなモノトーンのため、赤や青などビビットな色が一層モダンな雰囲気を醸し出します。
4.和風モダンスタイル ~
和の素材の木、紙、タタミ、竹などを取り入れながら現代風にアレンジして落ち着きのある印象です。色は、アースカラーを基本に白木を使うと若々しく、濃い茶系にすると渋め空間になります。
5.北欧スタイル ~
暖かみのある木製家具や大胆な色遣いのファブリックで遊び心も感じる印象です。内装はシンプルに押さえて、北欧風の家具、照明器具、カーテン、タペストリー、クッションなどで個性を表現します。
現場にて
現場で直接作業中の職人さんに言うのはやめましょう。連絡の行き違いや、その変更に関連した色々なことを配慮しなくてはなりません。(金銭的なことや工期に関して等もあり得ます)
必ず設計監理者(又は現場管理者)に伝えましょう。
基本的に、工事現場は危険な所だと言うことを忘れないでください。底の厚い靴を履き、動きやすく体を防護するような服装で行きましょう。又、ヘルメットを現場で借りて、怪我の無いように十分注意して動き回りましょう。間違っても、サンダル履きで、長くひらひらしたスカートなどで、せかせか動き回らないように気を付けてください。子ども連れで行く時は、絶対に目を離さないようにしましょう。
その他
「品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)」によって誕生した「住宅性能表示制度」のことです。この制度により、住宅の性能を客観的な等級や数値で比較できるようになりました。評価・検査費用がかかりますが、専門家である第三者が住宅の性能をしっかりとチェックしてくれます。また、評価付きの住宅は、将来既存住宅として流通するときに有利になります。
家を建てる場合には、その敷地の条件を正しく把握することが大切です。敷地調査は、敷地の形状、法的規制、近隣状況など、必要な情報を収集・調査し、建主へ文書で報告するものです。したがって敷地調査には費用がかかります。また、隣地との境界線の確認も重要となるので、境界杭の位置を確認するときは必ず隣地所有者に立ち会ってもらうことが、後々のトラブルを防ぐために大切です。敷地調査で地盤に問題があった場合は、 地盤改良が必要となったり、杭打ちや基礎を通常より大きくすることもあります。
本体工事費(または本体工事+付帯工事)の総額を延べ坪数(1坪=約3.3平方メートル)で割ったものが坪単価といわれるもので、同じ仕様の住宅でも面積が大きくなれば安くなります。また凸凹の多い住宅より正方形に近いほうが安くなるなどの傾向があり、一概に坪単位で比較すると間違った結果となるので注意が必要です。
また、建築工事費の総額に含まれる工事範囲も建築会社によって異なるので、条件を同じにしないと比較はできません。
建物を建築する場合、その計画が建物の敷地・構造・設備などの技術的基準が建築基準法・都市計画法・消防法等その他多くの法令に適しているかどうかを、事前に地方公共団体や指定確認検査機関(以後、地方公共団体等という)の確認を取る必要があります。これを「建築確認申請」といいます。申請にあたっては、「建築確認申請書」正・副2通に建築計画概要書及び設計図書(附近見取図・配置図・各階平面図等)をつけて建設場所を管轄する地方公共団体等に申請することになっています。建築基準法等に適合していれば、確認通知として副本が申請者に戻されます。ここではじめて工事に着手してよい事になります。「建築確認申請書」の提出は、建築主(建主)の名において行うのですが、普通は設計者が代行しています。
不動産登記とは、私たちの大切な財産である不動産(土地及び建物)の所在・大きさ(面積)や、所有権などの権利関係を公の帳簿に記載(登記)することをいいます。この登記した帳簿を登記簿といい、登記簿を一般に公開することで、だれでも、不動産の現況や現在の所有者、担保が設定されているのかなどの情報を容易に知ることができ、不動産取引の安全と円滑を図る役目をしています。
・表示登記
建物を新築した場合には、1か月以内に所有者は、建物の表示登記を申請しなければなりません。次の「所有権保存登記」と異なり登記申請が強制されています。表示登記とは、登記簿の表題部になされ、建物の現況を示すものです。この手続きは、申請書に建物の所在地番、種類、構造、床面積、建物の番号を記載し建物図面、各階の平面図及び申請人の所有権を証する書面を添付して所轄の登記所で行います。
・所有権登記
所有権が誰にあるのか、その権利を明らかにするために行う登記のことです。はじめてする所有権の登記を「所有権保存登記」と呼びます。特に建物を新築した場合の保存の登記が一般的です。また、売買や贈与等を原因とする所有権を移転する登記を「所有権移転登記」と呼びます。
家づくりのスケジュールを立てる時に、多くの方が最初に迷われるところだと思います。地鎮祭、上棟式は慣習的な儀式なので、必ず行わなければならないものではありません。儀式の意味を理解したうえで、行うか行わないかを検討しましょう。
地鎮祭は、工事を始める前に行う儀式で、土地の神を祀り、土地を清め、工事に関わる方々の安全とその後の無事を祈願するものです。形式は神事(神を祀る)として行うのが一般的で、家づくりのスタートの儀式として行う意味もあります。
上棟式は、棟上げまで工事が完了した段階で行う儀式で、無事に工事が完成することを祈願するものです。また、最近では建て主が職人さんに気持ちよく仕事を進めてもらうための「もてなし」の意味としても行われていて、職人さんの労をねぎらい、コミュニケーションを図る機会にもなっているようです。建て主の顔が見えると職人さんの思い入れも違ってきますし、現場を盛り上げる意味でも有効と言えるでしょう。
簡単にそれぞれの概要をお話しましたが、儀式に対する考え方や、個人の感覚によって必要性も違ってきますので、ご自身の判断で行うか行わないかを決めるのが良いかと思います。